2017年01月12日

【面白い動画の紹介】『 【要注意!】タトゥーの絵柄に込められたアブナイ意味を知らないとキケン… 』





今回紹介するのはニコ生で毎週火曜日の9時からやっている 地政学者・奥山真司のスタンダードジャーナル2 アメリカ通信 という番組が YouTube で配信している『 【要注意!】タトゥーの絵柄に込められたアブナイ意味を知らないとキケン… 』という動画。

本来ならニコ生の番組だからニコ動の動画を紹介するところなのになぜYouTubeの方なのかというと、そちらは番組一本まるまるの動画しかなくて、YouTubeに公開されている動画の方がエピソードごとでぶつ切りになっていて見やすいから。

番組内で紹介しているのは経済誌エコノミストの年末にでた号に掲載されたもので、タトゥーの絵柄によってどういう犯罪を犯しているかの傾向がわかるという、(番組内でも言っているけど)「やればやるほど差別になる」ような内容。

日本のメディアではポリコレを怖がってまずやらないことだけど、そこはさすがのエコノミスト。

「統計学だ」「ジャーナリズムだ」ということで押し切っている。

こういうふうに建前を並べて堂々と押し切るという姿勢は、日本のメディアも見習って欲しい。



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2016年12月30日

【映画の感想】『 ドント・ブリーズ 』




評価:★★★☆☆  よくできてる!


TOHOシネマズ新宿にて “ モク割 ” で見てきた。

モク割とはMasterCardがやっているTOHOシネマズ新宿での期間限定の割引で、毎週木曜日にMasterCardを使うとチケットが1100円になる。

来年3月くらいまでやっているのでMasterCardを持っている人は使わにゃソンソン。




腐りきった街から逃げ出すための資金が必要なロッキーとマニーとアレックスは、大金を隠し持っているという盲目の老人の家に盗みに入る。簡単な仕事のはずが、老人は元軍人の殺人マシーンで、目が見えない代わりに超人的な聴覚を駆使して彼らを “ 狩っていく ” のだった。果たして彼らは無事にこの家から脱出することができるのか!?



この手の映画が好きな人なら、あらすじを見ただけで面白そうなのが伝わってくるはず。

88分の上映時間のほとんどが老人の家の中で展開するというコンパクトさもいい感じ。

予算がない中での工夫が感じられる。

地下で明かりが消えて真っ暗になると赤外線映像になる表現は、泥棒に入った主人公らが盲目の老人の見ている世界に安易に入り込んでしまった感じが出ていて、よく考えられた演出だなと思った。

脱出を試みる主人公たちは地下室で老人のある秘密を知ってしまうわけだが、その秘密に対する観客の理解が物語の展開とともに徐々に変化していくのが面白い。

最初は「?」であり、次に「(復讐?)」、「(身代わり?)」となり、最後におぞましい真相を知る。

観客も主人公らとともに「ああ、こういうことだったんだ」と最後には得心するわけだが、その真相に至るまでの老人の思考パターンがある意味理路整然としていて、なおかつ変なところで生真面目な倫理観を発揮したりするから一層恐ろしい。

以前、想田和弘監督の『 精神 』か、もしくは別の精神病患者を扱ったドキュメンタリー映画を見た際に、そこで患者のひとりが「宇宙から電磁波がくる」といって頭にアルミホイルが巻いていた。

やっていることは奇異なのだが、妙なバランスで論理が立っている。

僕は前々から人間の思考というのは映画のモンタージュのようなものだと思っていて、子犬を前にしてもある人はかわいいと思って撫でるが、幼少期に犬に噛まれた恐ろしい経験を持っている人は子犬でさえ怖がる。

つまり、奇異な行動をとる人も、予め持っている前提が他の人と違うだけで決して特殊な存在ではない。

いわゆる普通の人と彼らとの間には白黒つけられるような明確な垣根はなく、せいぜいグラデーションの違いくらいしかないのだ。

だから、他人のおぞましさを覗くというのは人間の闇を覗くことであり、それはつまり自分の中の闇を発見してしまうことでもある。

そういう意味で本作は極めて正統派のスリラーであり、ホラーであるといえる。

ただ、スリラーやホラーというジャンルであるがゆえのクセもあり、そこはこれらのジャンル映画が大好きというわけではない僕にとっては評価する上でややマイナスに働いてしまった。

静かな場面が続いてドン!と何かが起きる、というのが何度かある。

この種の映画が好きな人たちにとっては「待ってました!」のサービスシーンとなるのだろうが、僕にとっては「あ、またこれか」となってしまう。

あと、どうしてもあの安っぽい家からなかなか脱出できないというのが腑に落ちない。

「そういうもんだ」と言われてしまえばそれまでだし、脱出できない工夫をあの手この手と駆使しているので、むしろそこに感心すべきタイプの映画なのもわかるが、申し訳ないけど乗れなかった。

これはカンフー映画を見ているときによくあるアレと同じことなのではないか。

何かというと、僕は好きだからさほど苦にならないけども一般の観客の中にはカンフー映画を見ていて「なんで銃を使わないでカンフーで戦うの?」という疑問がひっかかって映画を楽しめない人がいる。

そういうところはカンフー映画を見る際には積極的に受け流さなければいけない部分なのだが、本作で僕が気になった点も、スリラーやホラーというジャンル映画を見る際に必要な “ 目を瞑るポイント ” のひとつなのかもしれない。


マイナスポイントはあれど、本作は丁寧にひとつひとつ積み上げて作られた良作である。

ではなぜ★3つなのかというと、僕はどちらかというと、丁寧に積み上げられた作品よりも、多少バランスを欠いていても天才のひらめきが見られる作品を好むからだ。

『 この世界の片隅に 』を傑作と評しておきながら満点ではなく★4つなのもそれが理由だ。





ところで、どうでもいいことだが、主人公らは泥棒に入るときにロッキーの父親が警備会社勤務なのを利用してロックやセキュリティを解除していたのだが、事態が全て終わって諸々が明るみに出た後、ロッキーの父親はどうなったのだろう。

きっと、いろいろ苦労しただろう。

心配だ。



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2016年12月18日

【映画の感想】『 狂い咲きサンダーロード 』






評価:★★★★★  やってくれたじゃねぇよ!



暴走族 “ 魔墓呂死(まぼろし)” の特攻隊長・仁(山田辰夫)は、警察の暴走族取締強化に屈し「市民に愛される暴走族」を目指す同輩や、自分たちを取り込もうとする政治結社に反抗を試みた末、瀕死の重傷を負わされてしまう。しかし、どん底に堕ちてなお抗うことをやめない彼は、バトルスーツに身を包み、幻の街サンダーロードで最後の決戦に挑むのだった……。


シネマート新宿の2週間限定上映のレイトショーで見てきた。

36年前(1980年)に石井聰互(現・岳龍)監督が、23歳にして大学の卒業制作として作り出した爆走映画、とチラシにあるが、とても大学の卒業制作というレベルではない。

小林稔侍は出てるし、音楽は泉谷しげるだし、車は横転するし、爆破はあるし、もちろん銃はぶっ放す。

こう並べてみるとみんな大好きな要素ばかりじゃないか。

ちなみにWikipediaによると、当時二本立てで併映されていたのは多岐川裕美のデビュー作である鈴木則文監督の『 聖獣学園 』だそうな。





本作のオリジナル16mmフィルムは長い間失われたと思われていたが、2015年にとある倉庫で奇跡的に発見されたので、石井監督と笠松カメラマンがクラウドファンディングで費用を調達、最終的には予定額の400万円を上回る670万円以上が集まり、それを元に国内最高の設備にて一コマ単位での修復がなされ、最高画質で念願のデジタル上映素材が作り上げられたのだという。


36年前のインディーズ映画でありながら、現在でもこれほどの支持が集まるというのが、そのまま熱狂的なファンの存在を証明している。

そりゃあね、熱狂的にもなりますよ。この内容なら。

逆に言えば嫌いな人には、説得の余地なくとことん嫌われる映画だ。

当ブログを見てくださっていてなおかつ正しい道徳観をお持ちの方は「『 この世界の片隅に 』や『 君の名は。 』が★★★★☆なのに、どうしてこんなどうかしている映画が満点なんだ」とお思いだろう。





基本的に僕はろくでなしが主人公の映画(例:渡瀬恒彦などが出ているヤクザ映画、宮ア駿作品でいえば『 風立ちぬ 』など)が大好きなので、たとえビーンボールまがいであっても、世間的には悪球打ちに分類される選球眼の持ち主としてはどストライクなのである。


主演の山田辰夫はテレビドラマでも名バイプレーヤーとして多数出演しているので顔をみればわかるという人がほとんどだと思う。

その彼が演じる仁は、本作では頭からケツまでとにかく粋がっている。

粋だねぇ、じゃないよ。虚勢を張っているという意味の方。

不思議なのは理不尽に大暴れしているのに、狂気ではないということ。

むしろそこから連想されるのは、“ 一生懸命 ” とか、“ 愚直 ” という言葉であり、彼は全身全霊をかけて一生懸命に、愚直に暴走しているのだ。

そこには何か信念のようなものすら感じる。

だから、仁が小林稔侍演じる魔墓呂死初代総長で現・極右団体代表に諭されて政治結社に身を投じるのは、その後にケンカ別れするのも含めてわかるような気がする。

仁の中にあるのは、政治結社のスローガンのような、言葉にできるものではなく、もっと流体というか、ちょっとしたショックでどうなるかわからない純度の高いエネルギーの塊みたいなものだ。

そこに思想はない。

思想はなくて、たぶん、あるのは憧れだ。

僕にもそれはあるし、憧れる。

怖いし、できれば触りたくない。

でも、たまにチラッと見たくなるから、こういう映画が作られるんだ。


普段から映画を見てあーだこーだ言っているが、たまにこういう問答無用に満点をつけざるを得ない映画にぶち当たる。

「おーい、みんな、ここにすげぇモンがあるぞ!」と周囲に叫びたくなるような映画だが、その掛け声に吸い寄せられてくる人たちとはあまり友達になりたくない。



ブルーレイ欲しいけど、ウチにゃブルーレイプレーヤーがありゃしねぇじゃねぇよ!




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posted by カチハヤ at 13:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする