2016年08月25日

【映画の感想】『 イレブン・ミニッツ 』




『 イレブン・ミニッツ 』公式HP ⇨ http://mermaidfilms.co.jp/11minutes/


評価:★★★☆☆

わからん、という最悪の第一印象。

鬼才イエジー・スコリモフスキの最新作。

初めて行ったヒューマントラストシネマ有楽町で、入り口がわからずウロウロ焦って無駄に汗だくで劇場に着いて、予約したチケットの発見方法に手こずり列の後ろの人たちを意識しすぎて無駄な冷や汗をかいたりしながら観たからコンディション不良も灰色の脳細胞が高速回転しきれなかった一因といえなくもない。

観終わって映画館を後にする際、エスカレーターでたまたま前にいた女性の二人組が「予想以上にすごかったね」と話しているのを聞いて自分の理解不足を恥じ、帰りの京浜東北線でも脳みそをこねくり回してみたけれど、相変わらずこの映画が何を言おうとしているのかはわからなかった。

午後5時から5時11分までの、都会のとある街に住んでいるという以外に共通点のない人物たちの人間模様が交錯し、ラストのカタルシスへと引き寄せられていく群像劇。

絵の表現はキレッキレだし、映像手法は多種多様、登場人物たちはというと、映画監督や女優の夫などは感情移入するには一癖も二癖もありすぎるし、画家は逆に癖がなさすぎる。

前作、『 エッセンシャル・キリング 』の主人公も決して感情移入しやすい人物としては描かれなかったが、あちらは空腹と敵と大自然の猛威というわかりやすい逆風があった分だけ、まだ血が通っている感があった。


【映画の感想】『 エッセンシャル・キリング 』 ⇨ http://kachihaya14.seesaa.net/article/387544507.html



それでもちゃんと最後まで観られるのは映像やエピソードが、いちいち目を引くからだ。


ーーこのホットドッグ屋の主人なにやったの?

ーーこのパンク女とこいつの関係は……

ーーわっ、突然鏡が割れた。



いいアングルでいい絵を撮るよ、ほんと。

観客=街の観察者として観ると、各々にとっての平凡な生活の中では、他人の目では奇異に映ることが平気で起こっているのだということがわかる。

善いことをした人も悪いことをした人も、人の役に立つ人も迷惑な人も、それまでの行いなど知らんぷりで破滅するときは、する。

……と、ここまで考えてそういうことかと6割腑に落ちた。

78歳のスコリモフスキは、とにかく今自分が撮りたい映画を撮ったのかもしれない。

人間いつ死ぬかわからないんだから好きなことをしろ、とはよく言われる言葉だが、そのリアルが身にしみるのは老いの効用のひとつだ。

長く生きればそれなりにいろいろと事情はお有りでしょうが、そこを「知ったことか」と笑ってサラッとやってのける手口は、なんというか小狡くて流石だし、そういうとこ尊敬しちゃうよ。

つらつら考えて★もうひとつ足そうかと思ったけど、なんだか悔しいからこのままで。

ごちそうさまでした。


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2016年08月22日

【400字シナリオ】『 重たい睫毛(まつげ) 』


◯ 夢

   ピンと張った長い睫毛ーーユミ(5)の

   顔が鏡に映っている。

   後ろから母親がユミの髪を梳かしている。

   ユミの顔の横に自分の顔を並べる。

   ユミの睫毛に指で触れる。

母親「長い睫毛、ママと一緒ね」

   嬉しそうに微笑むユミ。

父親の声「ユミ」


◯ ユミの部屋(朝)


   ユミ(13)がベッドで寝ている。

   部屋の外から父親の声と料理をする音が

   聞こえる。

父親の声「目玉焼きの卵、いくつにする」

   ユミ、うーんと唸って寝返りを打つ。

ユミ「睫毛が重くて起きれない」

   食卓に並ぶ二人分の皿と箸、インサート。

父親の声「ユミ」

ユミ「(飛び起きて)2個」



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2016年08月21日

【日記】 今度の水曜日の予定。





Facebookを見ていたら同郷のライターさんが取り上げていた。

イエジー・スコリモフスキの最新作だ。


【イレブン・ミニッツ】公式HP ⇨ http://mermaidfilms.co.jp/11minutes/


……と書くと、まるで僕が相当な彼のファンのように思われた人もいるかもしれないが、実は観たのは『 エッセンシャル・キリング 』だけ。


【映画の感想】『 エッセンシャル・キリング 』 ⇨ http://kachihaya14.seesaa.net/article/387544507.html


それでも作品のそこかしこからその妖刀さながらの切れ味は十分に感じ取れた。

『 エッセンシャル・キリング 』イメージフォーラムで観たが、今作はヒューマントラストシネマ渋谷で上映するらしい。

どうやらスコリモフスキとは渋谷にがあるみたい。

早速、今度の水曜日(サービスデーで1100円)にでも観に行こうと思う。



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