2017年10月22日

【映画の感想】『 アウトレイジ 最終章 』




評価:★★☆☆☆ 出がらしのようだった。



どうまとめたらいいか思いつかなかったのでとにかく不満を列挙する。



画面に緊張感がない。

『 ソナチネ 』のように一枚絵として切り取った画面の迫力から生まれる緊張感もあれば、岩井俊二の『 打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか? 』のような役者(奥菜恵)の魅力によって生まれるものもある。

一番多くて一般的なのは題材やストーリー展開から生まれる緊張感で、『 アウトレイジ 』シリーズはヤクザ映画なので、この最後のパターンにあたる。

最終章にはそれがない。

ヤクザ同士の丁々発止のやり取りや、言質の取り合いをいくらやられても、載っているのが弛緩した画面の上では何にもならない。



殺し方のアイデアが面白くない。

そもそもそういうシーンは2つしか出てこず、ピエール瀧を殺すときの、ギャグボールの代わりに花火を加えさせて導火線に火をつけるやり方はほんの少し良かったが、もう一つの方はまったく面白くない。

大杉漣を首まで地面に埋めて車にその頭を轢かせるというヤツだが、これは松方弘樹の代表作である『 北陸代理戦争 』冒頭シーンと全く同じじゃないか。

しかも、『 北陸代理戦争 』の方がアイデア的にも役者の力量(大杉漣と西村晃)も迫力も優れている。





ストーリーも面白くない。

ビートたけし演じる大友というヤクザは、本来、トリックスターであって、彼が独自の信念に従って動くことによって、彼自身が大きな権力を持っているわけではないのに、実際の権力者たちの計画が狂い、皮肉でリアリティを感じる結末が訪れる、というのが本シリーズの面白さのひとつだったはず。

ところが本作の展開は、基本的に西田敏行の思惑通りの決着をみるだけだ。

引いた視点から見ると、ただ単に力のあるヤツが謀略を巡らせてトップに立ちましたというだけ。

その謀略も凝ってもいなければ、ツイストもない。



いろいろ不満を書き連ねたけども、★1つにしなかったのは良いところもあったから。

これはシリーズを通してのことだが、個々の役者の存在感はあらためてすごいと思った。

各々の個性を生かした使い方もとても上手く、ピエール瀧の偉そうだが相手が強者とみるとすぐ下手に出るところや、決して上手い役者とはいえないまどろっこしい台詞回しの大杉漣をああいう役に起用するのは特性をよく見ていて流石だと思った。

だが、それより良いと思ったところがある。

それは音楽だ。

上手く言えないが、なんかねぇ、普通じゃないんだよ。

何と言ったらいいかわからないが、こういう音をつけられる人は、相当勇気があるんじゃないかと思う。



以上、言いたいことを列挙してみた。

本作は世間的には好評のようだ。

その中で散見される不満点にビートたけしや西田敏行、塩見三省らメインキャストの加齢による衰えを指摘する意見がある。

それは僕も同意するところで、本作がああいうラストを迎えたので、これをいい機会としてビートたけし抜きの『 アウトレイジ 』続編を今後作ってくれないだろうか。



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2017年10月15日

【本の感想】 苫米地英人 著 『 音楽と洗脳 美しき和音の正体 』

評価:★★★☆☆ 美しい音楽は脳にイイ!

僕らが学校で習う平均律は宗教的理由で作られた、というお話。

……なんですが、そこから感じ取るべきなのは、著者のこれまでの本の全てに共通している “ スコトーマに気づくのが大事 ” ということ。

スコトーマというのは目の前にあるのに心理的な要因で見えていないもののこと。

本作で取り上げられた平均律も、学校教育でも世間的にも、音大ですら当たり前のように「美しもんだ」と決めつけて語られているものだけど、実際には濁っている。

濁っているという音楽的な側面だけみると「なんでそんなものが普及しているの?」と疑問に思うけれど、博学な著者から歴史的経緯を説明してもらうと、なるほどさもありなんと膝を打つ。

著者が他の人たちと違うのは、そこで浮かび上がってきた問題にたいして自分で解決策を提示して、実際にモノを作ってしまうところ。

本書に付属している音源がそれであり、著者本人が定期的に開催しているライブもそう。

著者の呆れるほどの多彩さが可能にした一冊。


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2017年10月12日

【日記】 靴下、親子丼、映画 in 立川。


立川シネマシティで映画を観るために立川へ。

上映開始は12時35分。

鑑賞前にご飯を食べようと思って11時半を目掛けて出発したところ、たまたま快速があって11時9分に到着。

思いのほか早く着いたので立川ルミネの無印良品で前々から欲しかった直角靴下を三足990円で購入。

直角靴下は普通の靴下と違って、履いたときに足首の前のところにたるみが出来ない優れものなのだ。

お昼は「炭とワイン ビビ」で親子丼ランチ。

生ハムサラダ、カリフラワーのムース&ジュレ、炭火親子丼で1000円。

二度目の訪問、やっぱり美味い。

美味しいご飯の後に本来の目的である映画鑑賞。

『 アウトレイジ 最終章 』を観たのだが、これは……。

人生、楽ありゃ苦もあるさ。


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